(前回からのつづき)

三味線を弾きながら考えごとまでできたはずなのに
先生のお囃子を聞いた瞬間にブレインロックがかかってしまい
まったく弾けなくなってしまいました。

これは大問題です。

というのも、今年私にとって2回目の三味線合奏への参加が
せまっていたからです。
今度は地域イベントに参加してみんなで三味線を弾きます。

本番でお囃子を聞いた瞬間にブレインロックがかかってしまったら大変です。

お囃子に慣れる特訓を家ですることにしました。


ちなみに普段の練習は楽譜などはなく、先生と対面してマネをしながら覚えます。
そして家での自主練用に、先生に弾いてもらい、それを録画、もしくは録音して
家でそれを聞きながら練習するんです。

私が持っている映像は、自主練用のメインの曲のみ、お囃子はありません。
しかも練習なのでスローペースです。
本番はジャンジャカもっと早いので本番に向けての練習としては使えません。


まずは本番を想定した早さでメインの曲を自分で弾き
それを録画しました。

その録画をヘッドホンをつけて聞きながら、それに合わせて
自分でお囃子を弾き、それをさらに録画します。

こうして撮影した、お囃子を弾く自分を見ながら
本番で弾く曲の練習です。

なんともマヌケな光景です。

ナナメ45度から録画されている自分。

そのナナメ45度の自分を見ながら弾く私。
さらに言えば、映像の中の私はヘッドホンをして、自分の曲を聞きながら
お囃子を弾いているんだと思うと面白い。

それにしても、無防備に三味線を弾いている時の自分なんて
普通見ることはありませんが、こんな顔なんだぁ。。。
とショックを受けました。

口角がさがっちゃっててよくないなぁと思って見ていたら
画面の中の私も、顔が怖いんじゃないかと気付いたのか
口をもぐもぐさせて口角があがりました。

おぉ!やっぱり考えることは同じだね。

と感動している場合じゃありません。
練習に集中しないと。

きっと他の方はだーれもこんなことしなくたって
お囃子を聞きながら曲を弾けるのでしょうが、ぶきっちょな私は
自分とセッションをしながら本番に向けて練習に励みました。