明日はどっちだ!?(上口真実)

戸田ゼミコラムのアーカイブです。このコラムはすでに連載を終了されています。

2010年05月


ぎゃぁーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっっっ


週末ののどかな昼下がり、私の部屋に奇声が響き渡りました。
もちろん私の奇声です。


三味線を始めて早9ヵ月。
さぁ今日も練習しよーっと と、鼻歌まじりに袋から三味線を取り出すと
見るも無残な三味線の変わり果てた姿。

音が出る皮の部分がザックリと切り裂かれていました。

いや、こんな言葉ではどんなにひどい姿になってしまったのか
想像がつかないと思いますので写真をご覧ください。

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※興味のある方はクリックすると大きく表示されます

こ、こてつ、、、おまえに何があったの???

三味線に『こてつ』という名前までつけて、大切に大切に扱ってきたというのに。

前日に練習した時には破れそうな気配はまったくなかったし、
保管方法も袋に入れて、さらにハードケースにまで入れているので
何かが当たって破れるということはありません。

ま、まさか犯人はネズミ!?
と思って恐る恐る穴から中を覗きこみましたがなにもいません。

あぁもう私のノミの心臓はこんなドキドキに耐えられない。
夢であってほしい。。。

パニックでぐるぐるしている頭で他に原因を一生懸命考えましたが
教えてもらった通りの扱い方や保管方法を守っているので
何も心あたりがありませんでした。

三味線先輩の話しでは2~3年は破れないと聞いていたのに。。。
私はたったの7ヵ月。

大・大・大ショック。

まぁ私の保管方法に問題はない!と思っても
ぱっつんぱっつんに張られている皮はとってもデリケート。
きっと湿気と乾燥でぱぁーんとはちきれたんだろうな・・・。

これも勉強と思って、これからはより一層保管には気をつけます。
梅雨も控えているしね。

ということで「こてつ」は皮の張り替えのため入院します。

なんなら私の皮もぱっつんぱっつんに張り替えてもらいたいです。


気に入っていたビニール傘を失くしてしまいました。

ビニール傘にお気に入りもなにもあったもんじゃないだろうという感じですが、
最近よくある、ビニ傘だけど絵やデザインが入っているもので、
なかなかかわいくて愛着がありました。

なのに、、、
どこに忘れちゃったんだーーー

ちなみにこの傘を持っていた日、お酒を飲んでいました。

でも!!
声を大にして言いたいのですが
お酒は飲んでいたけど、酔っぱらってはいなかった!
と思う・・・。

ほどよく飲んで、帰りの電車では本を読んでいました。

本が読める=酔っぱらっていない
と勝手に自分で判断しています。

夢中になって本を読みつつ、電車の乗り換えもこなして
地元の駅に着いた時、ふと手元を見ると
飲み屋を出た時にさしていた傘がないっ!!

どんなに考えてもどこに忘れたか思い出せない。。。

酔っぱらってお気に入りの傘を失くしちゃったんだ・・・
という現実を受け入れられず、私はひたすら
今日は酔っぱらっていなかった!
本に夢中になってどこかに忘れちゃったんだ!
と都合よく脳内処理をしました。


そういえば。。。

お酒好きの友人はいつも折りたたみ傘です。
普通朝から雨が降っている場合は通常の傘を持つものだと思うのですが、
その友人は絶対折りたたみ傘。

以前「なんで?」と聞いたところ、帰りの電車で忘れないように
折りたたみ傘にしてすぐカバンにしまうんだと言っていました。

そう主張する人間に私は今までに2回会ったことがあります。

なるほど。
その時は受け入れられなかった飲んべえの主張が
今の自分はすごくよくわかってしまいました。

確か今回失くしたビニ傘の前の傘も飲んで失くしてしまった。。。
それで新しい傘を購入するまでの間、臨時で、という形で
買ったビニ傘を今回失くしてしまった。。。

梅雨入り目前だというのに、もうこれで次回の傘は
折りたたみ傘決定だろうか。


改札で駅員さんが切符を切ってくれるあの『カチカチシステム』が
子供の頃好きでしたが、他にもあります。

今はなくなってしまった好きだったもの。

クリーニング屋さんの引換券。

子供の頃の近所のクリーニング屋さんは、カーボン紙のついた
帳簿のようなものに衣類の種類や値段を1行につき服1点ずつ書き込み、
点線部分をペリペリペリと破って引換券としてくれるんです。

イメージはこんな感じ

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なぜかその行為が鳥肌がたつほどにお気に入りで
カウンターにへばりつき、おばちゃんが帳簿をつけてペリペリする行為を
凝視していました。

家でクリーニング屋ごっこと称して、疑似帳簿を作り
カッターナイフで点線の切れ込みをつけて、何やら記入しては
ペリペリ破るという、傍から見るとものすっごい暗い遊びに没頭するほど
好きでした。

あのシステム、今でもどこかのクリーニング屋さんでは残っているのでしょうか。

現在、家の近所のクリーニング屋さんではペリペリ帳簿システムはなく
レジに衣類の種類を打ち込むとレシートのように引換券が出てくるという
なんとも味気ないシステムになってしまってとても残念です。。。

まさかペリペリ帳簿を求めて、近所のクリーニング屋さんを裏切り、
他のクリーニング屋さんを渡り歩くわけにもいかないので諦めていますが
あのペリペリ帳簿好きだったのにー。


確か高校生くらいまでは、駅の改札には駅員さんが居て
ハサミをカチカチやっていたなーと、今日突然思い出しました。

いやー懐かしい!!
今の高校生くらいは改札に駅員さんがいて切符を切っていた
光景なんて想像もつかないんだろーなー。

激込みの新宿だろうと渋谷だろうと切符を1枚1枚
カチカチ切ってたもんね。
それはもう目にもとまらぬ速さでカチカチカチカチカチカチカチカチカチカチ

切符切っていなくてもハサミをずーっとカチカチカチカチカチカチカチカチカチ

素振りならぬ、素切りをし続ける駅員さんがいる改札があたり前の風景だったのに
今ではすっかり無人の自動改札。

あのカチカチには鉄道ファンじゃなくても子供心にすっごい憧れて
おもちゃの『切符とハサミセット』を買ってもらった時には
鼻血が出るほど興奮して、くるったように切符を切って遊びました。


あと好きだったのは『切符占い』。

切符には長い辺と短い辺がありますが、駅員さんは切りやすいのか
必ず長い辺にハサミを入れます。

ところが、まれに短い辺にハサミが入ることがあり、
それがすごく珍しいので「その日はラッキー」ということになっていました。

あの占い誰が言い出したんだろ・・・?

とにかく切符の短い辺にハサミを入れてもらいたくて
駅員さんに切符を渡す時、いろいろ工夫して渡していました。
といっても3パターン、長い辺か、短い辺か、角っこか、いずれかの
部位を持って渡してみるだけですが。

渡し方にこだわってモタモタしている小学生に駅員さんは
イラッとしていたにちがいない。。。

確かに自動改札は人がどんどん通れて便利ですが、
あのカチカチしてくれる改札、好きだったなー。


穏やかでない題名です↑

ご安心ください。本の題名です。
大好きな東野圭吾さんの本です。

ブックオフの棚でこれを見つけた時、題名にすごく惹かれました。

だって!普通犯人ってたくさんの登場人物の中にまぎれているのに、
題名ですでに2分の1にしてるってどういうこと!?

最初からそんなに犯人を絞ってしまって、読者は飽きずに
最後までドキドキ読めるの???

という興味から読んだのですが、、、


もし、なんの先入観も持たずに本を読まれたい方は
この先読まないでくださいね。




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読み終わってみて。


は、犯人がわからないっっっ!!!!

最後にお決まりの「犯人はおまえだーっ!!」
というシーンはあるのだけど、

『犯人』 と 『犯人でないほう』

なんていう表現にされていて、最後まで犯人の名前は明記されていません。

え"ぇぇぇーーーっ!?
死ぬほどドキドキしながら読んできたのに、こんな仕打ちアリ!?!?

危うく怒り沸騰になるところでしたが、、、そうだそうだ!!
この文庫本は私みたいな推理力が乏しい人のために、
「推理の手引き」なんていう袋とじが巻末についているんだったー。

袋とじを開かなくてもわかるヤツなんているもんかー。
興奮でふるえながら袋とじを破って手引きを読む。

・・・・・・・・・・。

もう1度最初から手引きを読む。


・・・・・で、誰なの犯人は???

巻末についているのはあくまで「手引き」であって、
「答え」じゃないため、決定的な犯人の名前は書いていません。

く、く、く、くそーーーーー

手引きされてもわからないイライラで頭に血がのぼって、
冷静に考え直して推理してみることなんてもうできない!!

後日、彼氏に
「この本犯人わかんなくてあったまくるから、読んで犯人教えてくれ!」
と本を渡す。

2日後、、、

「○○だよ。」と犯人と理由をあっさり教えてもらいました。

いやースッッッキリ。
のはずなんだけど、なんかモヤモヤする。

推理小説たくさん読んでいるのに、手引きされてもわからない私って・・・。

そういえばこの本、古本屋のブックオフで買ったのに
「推理の手引き」の袋とじが破れてなかったな。

前の持ち主は、手引き読まなくてもわかったのね。。。
ますますモヤモヤ~。

※ちなみに、手引きがついているのは文庫本の方です。
先に出版された親本(講談社ノベルス)にはついていません。
親本の方が出た直後は、編集部に読者から「犯人誰だー!?」の
電話が殺到したために文庫本には手引きがついたそうです。

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